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真のキリスト教



第三章 聖霊と神のおん働き


138. 教職者として叙せられた人は、わたしたちの救い主であり主である方について、なんらかの正しい考え方を、それぞれつちかってきております。かれらは、死んでから三日目になるとすぐ、霊界に入り、まず神の三一性について教わります。
 とりわけ、聖霊について教わりますが、聖霊は、そのものとしては神ではなく、〈みことば〉では、唯一で遍在される神から発している、神のおん働きのことです。とりわけ聖霊について教わるわけは、多くの狂信者たちは、死後、自分自身が聖霊だという、気ちがいじみた妄想をいだいているからです。この世で聖霊が、自分の口をとおして語られたと信じている人は、教会によっては大勢いますが、かれらは、聖霊のインスピレーションで語ったことに反対されると、「その罪はゆるされない」(マタイ12・31、32)というマタイによる福音書の中の主の〈みことば〉で、人をおどすようなことをします。かれらは、諭されたあと、聖霊が人格神であるとの信仰からはなれます。そして神がおひとりであるということを知らされます。それは、アタナシオス信条にあるような三つの人格のそれぞれが神であり主であるのでなく、各人に霊魂・肉体とそれから出る能力があるように、救い主であり主である方に、神としての三一性があるということです。
 かれらはそれから、〈新しい天界の信仰〉を受けいれる準備をします。準備が終わると、自分と同じような信仰をもっている天界の社会へむかう道が開かれ、永遠に至福のうちに、生きる同胞に囲まれて、住む家が与えられます。
 今までのところ、「創造の神」と「あがないの主」について学びましたから、ついで聖霊について学ぶ必要があります。それも他の場合と同様、各節にわけて、取り扱っていきましょう。

[ l ] 聖霊とは、神の真理のことである。神のみ力はひとりの神から発しているが、そのひとりの神に三一性があり、それは、神であり、救い主である (139~141)
  
[Ⅱ] 神のみ力とは、聖霊によるおん働きである。それには、おおむね、改革 reformatio と再生 regeneratio がある。改革と再生によって、刷新・活性化・聖化・義化がおこなわれ、そこから、悪よりの浄化、罪のゆるしがあり、その結果、救いが成立する (142~145)

[Ⅲ] 神のみ力とおん働きとは、聖霊の派遣のことで、教職者の場合はとくに、照らしと教導がある(146~148)  

[Ⅳ] 主は、主を信じる人のなかで、その力を働かせてくださる (149~151) 

[Ⅴ] 主は、みずからを源としex Se 、父によって a Patre、働かれるが、その逆ではない (153~155)  

[Ⅵ] 人間の霊 Spiritus というと、人間の心 Mens のことで、その心から出てくるものは、みんな霊の働きである (156、157)

まとめ-旧約聖書では、預言者たちは、聖霊から ex Spiritu Sancto語っているとはいわず、神エホバから語っているといっている。新約聖書では、その点ちがっている( 158 )