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真のキリスト教 第一章 目次 
          
                                  
〈新しい天界〉と〈新しい教会〉の信仰についての一般原理とその細目(1節~3節)


第一章 創造の神について


ひとりの神について(5節~15節

[Ⅰ] 神がひとつであることは、聖書全体と、キリスト教世界にある教会の教義がおしえているところである

[Ⅱ] 人間のたましいには、神からくる一般流入があって、それが神の存在と、神がひとつであることを、分からせてくれる

[Ⅲ] したがって、全世界を見わたしても、神の存在をみとめ、その神がひとつであることを教える宗教か、それを分からせる健全な理性を、もっていない民族はない

[Ⅳ] このひとりの神が、どんな方であるかについては、諸民族・国民ともども、いろいろな理由で、ちがった方向にそれ、意見がわかれていった

[Ⅴ] この世にある多くのことから、人間は理性で、神が存在し、その神がおひとりであることを、望みさえすれば、感じとることも、結論づけることもできる

[Ⅵ] 神がおひとりでなかったら、全宇宙を創造・維持することはできない

[Ⅶ] 神をみとめない人は、教会から除名され、罪せられる

[Ⅷ] ひとりの神でなく、多数の神をみとめている人は、教会とは関係がない

 神にましますエホバ (18節~24節

[Ⅰ] その唯一の神は、存在の源である点で、「エホバ」と呼ばれる。つまりひとりの神として、存在される方、存在された方、存在をつづけられる方である。最初 Primus であるとともに、最後Ultimus である方、初め Principium であるとともに、終わりFinis である方、アルパであるとともに、オメガである方である

[Ⅱ] その唯一の神は、実体そのもの ipsa Substantia、形相そのもの ipsa Forma である。天使も人間も、それに由来する実体であり形相である。そして天使と人間は、その神のうちにあり、神がまたかれらのうちにいますかぎり、神の面影とイメージを宿すものとなる

[Ⅲ] 神は、〈みずからのうちに存在する方 Esse in se 〉であるとともに、〈みずからのうちに実在する方 Existere in se 〉である  
                           
[Ⅳ] みずからのうちに存在し実在する神は、みずからのうちに存在し実在する、もうひとり別の神を、生みだすことはできない。したがって、同じ本質をもつ別個の神はありえない

[Ⅴ] むかしも今も、神を複数にするのは、神 Divinum Esse が分かっていないからである


 神の無限 Infinitas・無辺 Immensitas ・永遠 Aeternitas について (27節~34節

[Ⅰ] 神は、みずからのうちに存在し実在される方 Est et Existit in Se で、宇宙万物の存在と実在の源であるから、無限である

[Ⅱ] 神は、世界が始まるまえ、つまり時間と空間が存在するまえに あった方として、無限である

[Ⅲ] 神は、世界ができたあと、空間や時間を越えながらも、空間や時間のうちにまします

[Ⅳ] 神の無限は、空間にかんしては無辺であり、時間にかんしては永遠である。とはいえ、神の無辺には空間はなく、神の永遠には時間がない

[Ⅴ] 理性が照らされれば、この世にある多くのものから、創造主である神の無限を見ることができる

[Ⅵ] 被造物はすべて有限である。そして有限なものは器となって、無限な方をうけとめ、人間の場合は、無限な方のイメージをやどしている

 神の本質としての愛 Amor と英知 Sapientia (36節~47節

[Ⅰ] 神は、愛そのもの、英知そのもので、この愛と英知こそ、神の本質である
                                   
[Ⅱ] 神は、善そのもの、真理そのもので、善は愛に、真理は英知に属するものである

[Ⅲ] 神は、愛そのもの、英知そのもので、そのため〈いのち〉そのもの、みずからのうちにある〈いのち〉である

[Ⅳ] 神のうちにある愛と英知は、ひとつになっている

[Ⅴ] 愛の本質は、自分以外の他の者を愛し、かれらと一体になり、かれらを心から幸福にしたいと願うことである

[Ⅵ] 宇宙創造の原因は、この神の愛で、それがまた、神の宇宙維持の原因でもある

 神の全能・全知・遍在 Omnipraesentia について (49節~70節)

[Ⅰ] 全能・全知・遍在は、神の愛からくる、神の英知のあらわれである

[Ⅱ] 秩序 Ordo が何か分からないなら、神の全能・全知・遍在は分からない。それはまた、神こそ秩序であり、創造と同時に、宇
    宙とそこにある個々全体に、秩序をあたえられた方であることを知ることである

[Ⅲ] 神の全能は、宇宙とそこにある個々全体にわたり、神の秩序の法則にしたがって、働いておられる

[Ⅳ] 神は全知にまします。つまり個々全体を、その細微にいたるまで感じとり、見きわめ、知りつくされる。それは秩序にしたが
    って動くものだけでなく、秩序に反して動くものにたいしても、そうである

[Ⅴ] 神の遍在は、みずからの秩序にある最初のものから、最後のものにまで及んでいる

[Ⅵ] 人間は、神の秩序の〈かたち〉として造られている

[Ⅶ] 人間は神の全能によって、はじめて悪や偽りに対抗する力がつく。それはまた神の全知によって、善と真理を味わうこと、神
    の遍在によって、神のうちにあることで、それもいずれは、神の秩序にしたがって、生きることから始まる

メモ(71節~74節)

 宇宙の創造について  (75節~80節

 ある種の普遍的認識が前提となり、それが理性の感知力を呼びさますのでなければ、人は宇宙創造についての、正しい考えをもつことができない

五項目のメモで、宇宙創造を描く